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中央線・浜立尾根~滝子山(1,620m)~東稜~鞍吾山

平成21年(2009)10月28日(水)2名
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葉に独特の臭気を持つ、クサギ(臭木)の実。白い花は芳香をもち実が美しい。
(このルートは初心者には不適です。浜立尾根は明瞭な尾根で比較的容易ですが、滝子山からの東稜は険しい岩場で踏み跡も不明瞭です。長い尾根なので迷い込むと危険です。標識は頂上付近以外は一切なくルートファインディングが必要です。)
中央本線笹子駅前の国道20号線(甲州街道)を右方向(初狩駅方向)に歩く。7時56分にはバスも来るのだが、歩いても時間的には大差ないと思う。中央線のガードをくぐり突き当りを右折する。神社前を通り道なりに進むと北に向かい前方に滝子山が見えてくる。中央高速の上を渡って行くと途中の壁に絡まるツタが真っ赤に紅葉している。林道は沢沿いとなり右に寂ショウ尾根の入口を見送って直進する。このあたり緩やかに見えるが道路に勾配があり急ぎ足で歩いていると汗が出てくる。何せ笹子駅から道証地蔵まで林道歩きで標高差二百数十メートルを登るのだ。道証地蔵手前の駐車スペースには車が1台止まっており更に1台が到着して駐車しようとしている。道証地蔵前でストックを出し身支度する。
尾根末端の浜立山登り口 空を覆う浜立尾根のカエデの紅葉
道証地蔵前から右手の登山道に降りていくと直ぐ小さな木橋を渡り、薄暗い樹林帯の中を登っていく。10分ほど歩くと聞こえていた沢音が次第に遠のき右手に尾根末端がせり出してくる。そばの木に赤テープが巻いてあり斜面に踏み跡がついている。これが浜立尾根の登り口かどうか確信が持てなかったので、もう少し先に進んで偵察してみることにする。道は少し行って下りとなり沢が近づいてくる。地図で地形を確認し先ほどの踏み跡は、浜立尾根の末端だと確信が持てた。元の地点に戻りコンパスをセットして登り始める。踏み跡は薄いところもあるが尾根を外さなければ心配ない。直登に近いので傾斜はかなり急だ。周辺の樹相は広葉樹で覆われている。上のほうに一人の女性が登っている。やがて追い越し挨拶をする。尋ねるとこの尾根を何回も登っているようだ。年配の女性一人でこの尾根を登るのは、かなりのベテランに違いない。尾根が複雑でないので単純な登りの連続が続く。目の前にクサギの木が倒れかかっている。鮮やかな紅色のガクと青紫の実のコントラストが美しい。露岩も所々に出てきて紅葉したカエデが空一面を覆っている。
小さな頂きの浜立山山頂 浜立山付近からカラマツ林越の大谷ヶ丸
浜立山(1,482m)は数メートルほどのもっこりした小さな高みになっており浜立山の山名板が付けられていた。この辺り北側の黄葉したカラマツ林越しに双耳峰の大谷ヶ丸が見える。大谷ヶ丸の山肌も黄葉したカラマツにおおわれている。
寂ショウ尾根への分岐 三ッ峠山、下の集落は笹子・吉久保あたりか
寂ショウ尾根への分岐点近くからは三ッ峠山付近の展望が開ける。今日は一昨日の台風一過絶好の登山日和のはずだが、なぜか富士山周辺は雲に覆われている。
左から大谷ヶ丸、ハバイマ丸、大菩薩方面 左からハバイマ丸、大菩薩、雁ヶ腹摺山
滝子山頂上直下のちょっと険しいロープ場をよじ登り、緩やかな尾根を歩いていくと滝子山山頂だ。頂上には数人の登山者が休憩していた。北側に見える大谷ヶ丸、ハバイマ丸、黒岳・大菩薩方面、雁ヶ腹摺山の展望が素晴らしい。山が黒く見えるのは雲でかげっているためだ。更にその右側に大岳山、権現山、扇山などの山々も確認できた。
険しい岩場が多い東稜への分岐 高さ4mほどの大岩。この右から巻いていく。
滝子山山頂で景色を見ながらしばし休憩の後出発することにする。山頂を東方向に進むと左に鎮西ヶ池への道を見送り直進する。直ぐに初狩駅方面の道標が現れる。左方向の道標には「この先岩場危険」と記されている。これが東稜へのルートなのでコンパスをセットして降りていく。踏み跡は付いているのでこれを辿って歩く。しばらくの下りで1mほどの小さな岩が飛び出ていて、更に大岩と言われる岩が出てくる。高さは4m位だろうか、踏み跡はこの岩の右を巻いていく。
岩場に群生するイワカガミの葉 白砂で痩せ尾根の鞍部、御正人ノタル
ここからは急な岩場の下りが連続する。岩場の周辺にはコイワカガミと思われる葉がびっしり付いている。滝子山寂ショウ尾根のコイワカガミよりはるかに大きな規模の群落だ。注意を払いながら岩場を慎重に下っていく。斜面に生えているカエデの紅葉が鮮やかだ。カエデの背景の木々は黄葉している。下りきると鞍部となり白砂の痩せ尾根だ。これが御正人ノタル(おしょうにんのたる)といわれる所だろう。痩せ尾根を渡ると直ぐ砂地の登りになる。登りきるとピークに達し先に進むと緩やかに下っていく。
見落とした木に巻かれたテープ 樹林に囲まれ展望のない鞍吾山(1,037m)
進んでいくと尾根の突端に出て下が岩場になっている。その下は降りられそうもなく踏み跡も見当たらない。行く手を阻まれ左の方を見ると左の尾根に向かってトラバースする様に踏み跡が付いている。やむなくこの踏み跡を辿ってみる。たどり着いた尾根の上には踏み跡があるようにも無いようにも見える。尾根を先に進んで行くと次第に枝や木が進路を邪魔するようになる。テープ類は全く見当たらずおかしいと思い元に戻ることにする。今来たルートを注意深く戻っていくと一本の木にテープが巻かれている。そしてその右手(北側)の木に更にテープが巻かれている。その方向を見ると踏み跡が付いている。どうやら御正人ノタルから登ったピークから派生する尾根を直進して、間違えて歩いてしまったようだ。今度の道には確実に踏み跡が付いている。大きな送電鉄塔が現れ葛野川線19のプレートが付いていた。展望が開け滝子山が覆いかぶさるように大きく聳えている。やっとたどり着いた鞍吾山の山頂周辺は木々に囲まれ展望は開けない。四等三角点の石柱があり、木の枝にクラコ山の山名板が掛けられていた。
急な下り斜面途中の鮮やかな紅葉
鞍吾山からは一旦来た道を少し戻って南の尾根を下って殿平にいたるのだが、迂闊にも山頂の尾根をそのまま下ってしまった。踏み跡はあるかないか判別がつかない状態であったが尾根を外さないように下る。しばらく行くとはっきりとした踏み跡が出てきてそれを進む。踏み跡の脇に民家のテレビアンテナが設置されていて、左手下に集落も見えるようになる。尾根をそのまま直進するが踏み跡は判然としない。元のアンテナのある場所まで戻り、右(北側)に下る踏み跡を進む。間もなく集落が近くなり集落前の用水路脇を通り民家の前から林道(大月町真木、恵能野)に飛び出した。この道を右方向に下って行き途中民家のおばさんにバス停を聞く。県道510号線の遊仙橋バス停から上真木バス停まで歩き、やってきたバスに乗り大月駅に到着した。
笹子駅~浜立尾根~滝子山~鞍吾山~真木集落~上真木バス停のルート断面図
コースタイム 7時間20分(休憩・ロスタイム含まず)
JR中央本線笹子駅7:35→8:30道証地蔵8:40→8:50浜立山登り口9:04→10:25浜立山→10:50寂ショウ尾根分岐→11:10滝子山11:45→13:00御正人ノタル→(途中ロスタイム30分)13:50テープ→14:55鞍吾山→(途中ロスタイム20分)15:50林道(真木、恵能野集落)→16:20遊仙橋バス停→16:50上真木バス停(バス)~JR中央本線大月駅
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