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富士周辺・倉見山~杓子山(1,598m)

平成22年(2010)11月10日(水)2名
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向原峠へ向かう途中、日差しを受けて輝く黄葉
今回歩いた杓子山から西へ延びる尾根には標識は一切ありませんでした。
登り口の陸橋からですと小さな階段があるので目印になります。

昭文社の山と高原地図(富士山)に三つ峠駅から倉見山へのルートが記されている。このルートから倉見山に登り、破線ルートを杓子山へ登り、下りは地図に記載されていない杓子山西尾根を下るコースを計画した。しかし実際に登ってみると登り口は見当たらず、倉見から杓子の破線ルートはかなりハードで、その上地図に記載されていない(国土地理院の1/25000地図には記載されている)西尾根は予想以上に踏み跡不明瞭で何回も方向を確認しながらの山歩きとなった。
登り口が分からず登り始めた道 急登の道なき尾根を行く
三つ峠駅を降りると駅前に倉見山、三ッ峠山の標識が立っている。国道を左に進み倉見入口の信号を右折して進むと中央高速下をくぐるようになる。すぐに右に曲がる道があるのでこれを進むと左手に工場(タカムラ建設)が見えてくる。T字路となり突き当たりを左に曲がると直ぐ行き止まりとなる。チェーンが張られているので跨いで行き、踏み跡らしきところを進んでみる。明確な踏み跡がなく、籔っぽくてとても進む気になれない。元のT字路に戻り右方向に進んで見ると踏み跡があるのでこれを進んで見る。しばらく踏み跡をたどって登って行くとコンクリートでできた堰のような所に出た。この辺から更に踏み跡が不明確になるが、支尾根に取り付いて遮二無二登って行く。灌木が多く藪が少ないので前進を遮られることはない。朝日が差して木々の黄葉が輝いている。
倉見山山頂直下の道標 倉見山山頂、英語、韓国語、中国語での説明も
高度が1,100mあたりを越え、最初に目指した1,080m峰(倉見分岐)ではなく、この尾根は倉見山直下に向かう尾根のようだ。やがて右下からの明確な踏み跡に合流した。テープが随所に付けられ踏み跡はジグザグに上に向かっていく。尾根に到着すると立派な道標が立てられていた。どうやら先程のテープは三つ峠駅から厄神社を経て登るルートのようだ。倉見山山頂はここから5分位のところにあった。山頂からは富士山が見え案内板には韓国語、中国語、英語の説明書がしてあった。
倉見山から北西方向には三ッ峠山が見える 倉見山から鹿留山(左)と杓子山(右)
倉見山山頂からは直ぐ目の前に大きな三ッ峠山が見え、反対方向にはこれから登る杓子山へ至る尾根が波打って見える。遠いな~!あそこまで行くのか~。
倉見山見晴台より富士山
倉見山山頂から少し下って登ると見晴台がある。ここからの展望は前方が開けていて山頂からの展望よりもよい。快晴の空の下、少しだけ雪を戴いた富士の姿が大きい。
向原峠へ向かう途中からの鬼ヶ岳方面(右奥) 杓子山山頂からの富士山と鐘のある山名板
見晴台を過ぎて、向原峠からは標高差150mほどの急な下りがある。下りきってから下った以上に再び登り返して1,292m峰に達する。ここには赤テープがあるのみで標識等はない。ここから杓子山へ至るまでに痩せ尾根、岩稜、急斜面が連続するので慎重に登りたい。標識もほとんどなく鎖やロープも一切ない。根元神社の標識のある所から直ぐにイワカガミが生えている岩場が出てくる。ここを登りきると杓子山へ達する稜線までもう少しの登りとなる。稜線に出たら左方向に登ると杓子山山頂だ。
杓子山から山中湖と愛鷹連峰(奥) 左奥から明神ヶ岳、金時山(尖った山)、神山
杓子山からは南と西方面が開けていて素晴らしい展望が得られる。富士山の左の裾野に愛鷹連峰が見えその手前に山中湖が青い湖面を見せている。山中湖の更に左には箱根連山が少し霞んで見える。金時山の手前の緩やかなカヤトの山は鉄砲木ノ頭だ。
杓子山から見下ろす麓の紅葉風景
杓子山の山腹を彩る黄金色のカラマツ林の紅葉も見事な眺めだ。充分展望を楽しんでから西尾根から下ることにする。下り始めて最初から踏み跡は不明確だ。頂上に戻って通常ルートで下ればいいのだが、その場合は長い林道歩きがある。相談の結果もう少し下って様子を見ることにする。最悪の場合は左手方向へ下れば林道にぶつかるはずだ。
杓子山西尾根のカラマツ林 麓から駅に向かう途中、たそがれ迫る富士山
下って行くと尾根が分かれて右手に小ピークが見える。途中に植栽工事のあとがあり踏み跡もある。小ピークを越えて更に下って行く。赤テープや木に赤ペンキ印、石柱が出てくる。石柱はある間隔をもって設置されているようだ。その石柱の周りに赤テープや木に赤ペンキ印が付けられている。踏み跡はない所がほとんどだが石柱が結構頼りになる。やがて送電鉄塔が見えてきて、鉄塔下からは明瞭な踏み跡が続いている。更に進み1,198mピークあたりの地点を確認する。この先少し行くと赤テープや赤ペンキ、石柱が左へ進むという意味らしい矢印がある。矢印の通りに行くと尾根を外れてしまうので、尾根を真っ直ぐ進むことにする。ここからは赤テープや赤ペンキ印、石柱は一切出てこなくなった。尾根をどんどん下って行くと暗い針葉樹林がでてきた。踏み跡らしきものやテープもあるがどれが正しいものか判断できない。もう林道は近いと思い安全を期して左方向へ進むと踏み跡が出てきた、これを辿って行くと明るく開けた陸橋の前にでた。陸橋の下には広い車道があるが車は走っていない。陸橋を渡りヘアピンカーブの林道から車道に出て1時間程かけて下吉田駅に向かった。途中、夕焼け雲がオレンジ色に輝き、やがて色を失う。しばらくして富士山が闇の中に沈んでいった。
コースタイム 
歩行8時間30分 距離14.3km 累積標高+1,309m -1,170m
富士急行線三つ峠駅7:53→8:20登り口→10:10倉見山→見晴台10:25→11:00向原峠→11:40ピーク1292m→13:15杓子山13:55→14:50鉄塔→16:10陸橋→17:16下吉田駅
三ッ峠駅~倉見山~杓子山~西尾根~下吉田駅のコース断面図
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