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中央線・滝子山(1,590m)、寂ショウ尾根

平成21年(2009)5月13日(水) 2名
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コイワカガミ(小岩鏡):イワカガミの小型の種類。岩場に生え、光沢のある葉を鏡に見立てた
笹子駅前の甲州街道を右へ歩きます。中央線のガード下をくぐり突き当りを右へ行きます。稲村神社前を左へ行き、中央高速の上の陸橋を渡ります。道は沢沿いとなり桜森林公園前を通って行きます。しばらく歩くと右へ入る林道があり、左側に「寂悄苑」の木製の看板があります。ここが寂ショウ苑の入口です。道は車が入れるようになっており、進んでいくと右側に寂ショウ苑の建物があります。建物は全くひと気がなくほとんど使われていない様子です。寂ショウ尾根入口の木製看板があり寂ショウ尾根はこの左側の竹林の中を進んでいきます。緑の緩やかな森の中を歩いていくと笛駒線№83の高圧線鉄塔が現れます。明るくなった山道を更に進むと林道に出ます。林道を右に行くと直ぐに左に登る山道があります。以前は「滝子山」の木製標識だけだったのですが、今回は「寂ショウ尾根」の大月市の標識が付けられていました。こういうマイナールートは大月市はあまり推奨したくないようで、寂ショウ苑入口の所には付いていません。初心者が気軽に行って事故でも起こされたら困るからだと思います。
鮮やかな朱色。咲き始めたヤマツツジ 見事なブナの大木(左側も1本の木)
新緑の森の中を登って行きます。所々にヤマツツジが朱色の花を付けています。特に色や枝振りの見事なヤマツツジが咲いていました。下のほうから枝分かれして大きな一本の木になっているブナの大木もありました。ほとんど広葉樹林で緑の中に陽が射しています。木の間からは滝子山の頂上付近も眺められます。ヤマツツジの他には白い花をつけている木が多くあります。
岩場の始まり、途中鎖場が1ヶ所ある 三ツ峠山。この辺りからコイワカガミが出てくる
寂ショウ苑入口から2時間ほど登った頃、最初の岩場が出てきました。岩場といっても特に危険なところでは有りません。三点確保して充分注意して行けば登れます。途中に鎖場が一ヶ所ありました。「滑落多発!危険 寂ショウ尾根」の下向き標識が立っています。以前、この寂ショウ尾根を下りに使った遭難事故が起きているそうです。更に登っていくと富士や三ツ峠が見えるところに出ます。今日は生憎曇りがちで富士は見えず、三ツ峠山や本社ヶ丸、鶴ヶ鳥屋山が見えました。
コイワカガミ (花は淡紅色で、花弁は5つに分かれ、その先端はさらに細かく裂けている)
この辺りからボツボツとコイワカガミが現れはじめ、登るにつれ次第に多くなってきます。薄いピンクや濃いピンクのコイワカガミが競うように咲き乱れています。丁度これからが見ごろの時期のようで、それぞれが色鮮やかでとても綺麗です。
コイワカガミ (イワカガミに比べ、花の数が少なく小ぶりである。イワウメ科 イワカガミ属
北アルプスや八ヶ岳あたりでもよくイワカガミを見かけますが、ここのイワカガミはそれより小振りの感じで、どうやらコイワカガミのようです。イワカガミよりはこちらのほうが華やかで綺麗に見えました。
岩場に群生して咲くコイワカガミ (北側を好むイワウチワに対し、日当たりの良いところに生える
同じ種類の花にイワウチワがありますが、イワウチワはもう少し低い標高のところに咲くようです。イワウチワはどちらかというと北側のあまり陽射しの多くない所に咲きますが、イワカガミは陽射しの多い岩場を好むようです。イワウチワは清楚な花という印象なのに対して、ここに咲くコイワカガミは華やかで可愛いという印象を受けました。人の話し声がするといって、連れの山友達が「やっほー」と何回か叫びます。するとしばらくして30代位の男の人が現れました。続いてもう一人の男の人も現れました。何でも頂上から寂ショウ尾根を行こうとして迷ってしまったようです。「やっほー」という声を聞いて寂ショウ尾根に戻れたようです。あの声を聞かずそのまま行ったら危険な地域に迷いこんだかも知れません。初狩駅から滝子山へ登ったようですが地図や磁石も持たずに来たと言っていました。ちょっと無謀だなと感じましたが、寂ショウ尾根の下りは危ないので注意して降りるように言って別れました。
滝子山頂上からの大谷ヶ丸(1,643m) 枯葉から顔を覗かせたギンリョウソウ(銀竜草)
岩場を過ぎるとコイワカガミはぱったりとなくなります。浜立山への分岐を左にわけ進んで行くと、まだこのあたりは芽吹き始めたばかりです。ロープの付いた急な斜面を越えて、もうひと登りすると滝子山の頂上です。5人の中高年女性が休んでいました。凍らせたコーラがまだ解けていないので、振ってから栓を開けたら吹きこぼれてしまいました。ビールやコーラは落としたり振ったりしては駄目ですね。下りの途中、枯葉の中にギンリョウソウが頭を覗かせていました。そっと枯葉をかき分けると成長したギンリョウソウが現れました。長い下りのあと、沢沿いの道になり何回か沢を渡ります。林道に出て藤沢集落を歩いていくと、向こうから地元の男の人が歩いてきます。「こんにちは」と挨拶すると先方も挨拶を返してきます。少し行った道路脇に木の看板がありました。「告 これより富士見沢宿に入る。この宿を挨拶街道と呼び、何人もかならず挨拶を交わすよう通行人に申しわたす。平成三年一月 代官 富士見沢育成会」。中央高速下をくぐって歩いていくと目の前に大きな高川山が見えてきます。甲州街道を左に行くと初狩駅入口は間もなくです。
寂ショウ尾根、岩場の斜面に咲くコイワカガミ
コースタイム (写真撮影、山菜採りのため時間は参考になりません)
JR中央線笹子駅8:00→8:30寂ショウ苑入口→9:10林道→10:20岩場→10:50コイワカガミ群生地→12:05滝子山12:40→13:15桧平→16:15JR中央線初狩駅
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