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八ヶ岳・編笠山~権現岳~赤岳(2899m)~阿弥陀岳

平成20年(2008)7月29日~30日(水)
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20年7月29日(火)1日目:編笠山~権現岳
予約したタクシーで観音平へ到着する。駐車場には数十台の車が停まっている。新緑のカラマツ林の中を登りだす。雲海展望台は麓のほうが見えるだけで上のほうは見えない。押出川展望台も雲海と同様の展望である。巨石の堆積した編笠山にはちょうど12時に到着する。雲に覆われていた権現岳や赤岳も時々姿を現す。涼しいので昼食もそこそこに歩き出す。青年小屋の青い屋根が見えてくるがその手前は巨石が堆積していて歩きづらい。青年小屋から4~5分のところに水場があるので飲みに行く。冷たくて豊富な水が流れている。
イワギキョウ咲く権現岳への登り
イワベンケイ
樹林の中を高度を上げていく。次第にダケカンバやハイマツ帯に変わり展望がよくなる。岩場には鮮やかなイワギキョウが群をなして咲いている。
タカネナデシコ
権現岳 ギボシ
小屋に到着し荷物を置いて山頂に行くが、霧に覆われて展望は得られず明日に期待する。
コースタイム 1日目歩行5時間40分
7月29日、小淵沢駅(タクシー¥3230)8:30~観音平9:00→9:50雲海→10:30押出川→12:00編笠山12:20→13:00青年小屋→13:00のろし場→15:00権現岳(泊まり) 
20年7月30日(水):二日目
権現岳~赤岳(2,899m)~阿弥陀岳
権現岳より富士山
権現岳より穂高・槍ヶ岳連峰
4時半に起床。身支度をして小屋を出て稜線に立つと360度、雲海の世界である。奥秩父、富士、南アルプス、中央アルプス、北アルプスなどの山並みが雲の中に浮かんでいる。太陽が昇り始め周囲の雲を赤く染める。30分ほど景色を楽しんで赤岳へと出発する。下り始めに最初から急な鎖場があり、61段の鉄梯子を降りる。旭岳を越え、ツルネの頂上を過ぎた西斜面ではコマクサが群生している。建替え中のキレット小屋では水は売っていないという。そこで斜面の道を下り水場へと行く。
地図に出ている水場だが染み出ているような水場でとても飲めそうにない。
山では常識ですが、水場は湧き水以外は危ないと思ったほうがいい。もちろん、沢の水でも煮沸すれば問題ありません。沢の水は低い山なら上流にある山小屋、動物の糞、腐敗物、屍骸、細菌などの心配があるので、どんなに綺麗にみえる水でも飲まないほうが安全です。また山での水場は、地図に表示してあるところは、大抵は地中から湧き出る湧き水なので、ほとんど心配いりません。
左から阿弥陀岳、中岳、右・赤岳 タカネツメクサ
水場を断念し、いよいよ赤岳へと登り始める。崩れやすい岩場の連続だ。ルートには矢印や丸印がしてあり、要所に鎖場や鉄梯子も付けられている。頭上には岩峰がのしかかるように覆いかぶさってくるが、実際には巻いていくので見た目ほどではない。長いガレ場を越えると、展望がよくなり岩稜を行くようになる。頂上が見え始め、キレットから2時間の登りで到着する。頂上小屋ではお茶を1L購入する。キレット小屋の水場をあてにしていたが、人の話と水場はあまりあてにできないと思う。反省!来た道を戻り分岐から文三郎尾根、中岳方面へと向かう。中岳を越えて下り最低鞍部が行者小屋への分岐だ。ここで休憩し行動食を取る。阿弥陀岳の登りは最初に鉄梯子があり、急な岩場の登りが連続する。
御小屋尾根はハイマツ帯のザレ場の急な下りが連続する。ロープがなかったら大変なところだが、ロープが張られているので助かるし心強い。ハイマツ帯を下りきると緩やかになる。見づらいが水場の標識がある。3分ほど下り不動清水の水場で水を補給する。山頂とは思えぬ平らな御小屋山で食事を取ろうとするがアブが多く歩きながら食べる。ここから美濃戸へ下り予定より早く着いた。
コマクサ
コースタイム 2日目歩行8時間30分
7月30日、権現岳5:10→7:00キレット小屋→9:00赤岳→10:40阿弥陀岳→12:00水場→12:50美濃戸分岐→14:10美濃戸(バス¥900)~茅野駅 
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