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丹沢表尾根~塔ノ岳~ユーシン~同角ノ頭~桧洞丸(1601m)

平成20年(2008)5月27~28日(水)
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秦野からのバスは満員で臨時の2台目に乗る。ヤビツ峠から車道を歩き富士見山荘近くの護摩屋敷の水でのどを潤す。
護摩屋敷は昔、山伏がヌルデの木などを焚いて修行をした所だそうです。修行に訪れた僧たちが、ここの水で身を清めたと伝えられることから、この名前がつきました。この護摩屋敷の水は「秦野盆地の湧水群」のひとつとして全国名水百選に入っています。この水は水場が少し離れて二ケ所あります。どちらからも勢いよく湧水は噴出しています。採水が容易に出来るよう幾つもある土管から噴き出しています。ここには車を停めポリタンクに採水する人たちがひっきりなしに訪れます。例年2月~3月は渇水の時期で水量が減少し、4月~5月には水量が回復する傾向にあるといいます。
表尾根のツツジ 塔ノ岳直下、不動の水付近のツツジ
二ノ塔からは周囲は開けて展望もよくなりミツバツツジもちらほら咲き始めてくる。烏尾山、行者岳、新大日と益々新緑は鮮やかになりシロヤシオも時々現れる。
シロヤシオ(白八潮)はブナ帯に生育し、時に直径数十cmの大木となるものもある。枝先に5枚の葉が輪生状に付くことからゴヨウツツジ(五葉躑躅)とも呼ばれる。愛子内親王のお印としてシロヤシオの花が用いられています。
塔ノ岳は多くの人で賑わっている。陽が射し風もなく穏やかだ。塔ノ岳直下の不動の水は冷たくうまい。ここでペットボトルや水筒に補給する。
尊仏ノ土平より丹沢主脈の稜線を見る ツツジ新道分岐付近より同角ノ頭
尊仏ノ土平はこれといった標識もなく何の変哲もない河原だ。上流に塔ノ岳から丹沢山にかけての稜線が見える。玄倉川沿いの玄倉林道は落石が至る所に散らばり荒れ果てている。ユーシンロッジは畳敷きの6畳が避難部屋として用意されていた。電灯もつき炊事場も使え水もでてありがたい。万一の場合はツェルトでビバークも考えていたから正に天と地の差だ。20分ほど遅れて桧洞~同角ノ頭を登ってきたという男性がやってきて避難部屋に同宿する。ウイスキーを飲み7時半ごろにシュラフにもぐりこむ
翌朝3時半ごろ起床。4時ごろコーヒーとパンを食べ、周囲が明るくなってから予定より早く出発する。大石山山頂に到着すると展望が開け石小屋ノ頭方面の新緑が美しい。初めて見る奥深い丹沢の魅力だ。キレットを越え同角ノ頭に到着する。ここからは木道の長い下りが始まる。
桧洞丸ツツジ新道分岐付近より富士山 小コウゲ付近のミツバツツジ
ツツジ新道の分岐付近では富士が一段とくっきり見える。桧洞丸でしばらく休み犬越路に向かう。シロヤシオ、ミツバツツジが満開だが今年はミツバツツジのほうが優勢のようだ。意外と険しい大コウゲ、小コウゲを過ぎ犬越路に到着する。用木沢出合から箒杉公園まで歩き箒杉を見てバスに乗った。
コースタイム 2日間歩行合計17時間20分
5月27日(火):秦野駅(バス)ヤビツ峠9:05→10:20二ノ塔→10:40三ノ塔→13:00塔ノ岳13:35→16:20ユーシン(歩行6時間40分)
5月28日(水):ユーシン4:40→6:00大石山→7:50同角ノ頭→9:35檜洞丸10:00→12:30犬越路13:05→14:15用木沢出会い→15:20箒杉~箒杉バス停~新松田駅(歩行9時間40分)
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