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ユーシン渓谷~オガラ沢出合~鍋割山

平成24年(2012)10月26日(金)単独
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西丹沢自然教室行きのバスで、玄倉バス停で降りたのは自分一人だけだった。あとの人達は檜洞丸か大室山へ行くのかな?歩いていくと道際でビジターセンターの若い女性が待ち受けていて登山カードの提出を求められた。ということはここ丹沢では遭難事故が多くなっているのかな?今日は風も穏やかで雲ひとつない天気だ。そういえばバスの車窓からは新松田付近で新雪の富士山がくっきりと見えた。
青空の下の丹沢湖
小川谷出合で左下に立間大橋を見て西丹沢県民の森への道を分けて進む。歩き始めから1時間ほどで最初のトンネル、境隧道が出てくる。それほど長くなくヘッドランプを付けるほどのことでもない。
平成23年10月より新青崩隧道は歩行者のみ通行できるようになった
次に出てきたのがいよいよ新青崩隧道なのだ。左側の林道には通行禁止のロープが張られている。旧青崩隧道の入口かと思い見えるところまで歩いていくと100mほど先に旧青崩隧道が見えた。元に戻り、ヘッドランプを付けて照明のない新青崩隧道へ入っていく。新しく造られただけあって壁も路面も綺麗でほとんど漏水しているところがない。奥に進んでいくと左にカーブして曲がっていく。トンネルの長さは327mあり本当に真っ暗闇なのでヘッドランプがないと相当恐い思いをするのは間違いない。ヘッドランプがあってもかなり長く感じられたが、やっと明かりが見えてきて出口にでた。出口では作業員の人たちが望遠レンズを付けたカメラを山の方に向けて何か調査しているようだった。次のトンネルは石崩隧道でやや長いのでヘッドランプを付けた。出口の直ぐ右上に滑滝の清流が流れ落ちていた。
玄倉ダム(水力発電用であり洪水調節機能はほとんどない)
この玄倉林道の山側の斜面は日当たりが無くそして水分が多いと見え、ダイモンジソウやイワシャジンがたくさん咲いている。また少し日の差すところではリョウノウギクやリンドウなどが咲いていた。トンネルを抜けると青い水を湛えた発電用の玄倉ダムが出てくる。このダムは水を貯える容量が小さいので大雨の際は水門を開けて放流するのだそうだ。そのため上流で大雨が降った場合は下流の河原などでは注意が必要だ。
第五号隧道
素掘りの第六号隧道
花の形が「大」の字に似ているダイモンジソウ(大文字草)
現在休業中のユーシンロッジ(公衆トイレ利用可。避難部屋は確保されています)
最後の第八号隧道を抜けると古い橋が出てきた。これが雨山橋のようで直ぐ先に雨山峠への道標があった。平成19年からの青崩隧道の通行止めにより現在も休業中のユーシンロッジへ寄ってみた。公衆トイレは水も出てきれいに管理されていた。
青い水面の熊木ダム
元の道に戻り塔ノ岳方面へ進む。しばらく歩くと素掘りの短いトンネルがあり、これを抜けると熊木ダムが出てきた。木立が邪魔をして全景は見えないが青い水面がうかがえた。更に進むと熊木沢出合の標識が出てきた。左に沢へ下る道が付けられている。見晴らしのよい広い河原に下りる。ここで少し軽い昼食などを取って休憩をすることにする。北へ伸びる熊木沢の方向には重量感のある蛭ヶ岳が聳えている。
熊木沢出合の河原。脚立を登って橋を渡り蛭ヶ岳や棚沢ノ頭へ行けるようです
熊木沢出合の河原から蛭ヶ岳を望む
オガラ沢出合、林道のヘアピンカーブ部分に「ナベワリ」のペンキマークがあります
短い休憩を終え更に塔ノ岳方面へ進んでいくと林道の状況が一変する。山側からの落石や山側の沢からの土砂の堆積が林道に積み重なっている。一部に林道が崩落しているところもあり注意して進む。山の林道は人間が手入れしないとこんなにも変わってしまうものなのか。4年ほど前にここを通ったことがあり、落石がバラバラと道に散乱していたがこんな酷い状況ではなかった。(マイナールートの概要。このルートは初心者には不適です)。あまりの変わりように驚きながらも歩いていくとオガラ沢出合のヘアピンカーブのところに着いた。前方の堰堤の上に赤ペンキマークが付けられている。沢の左側から踏みあとを辿ってペンキマークのところに行って確認すると①「ナベワリ↑」(画像参照)記されていた。沢の中を歩いてみたがどうやら尾根ルートは左側の沢沿いの樹林帯を行くようなので注意しながら進む。小さな沢の対岸に②青い紐が付けられていたので対岸に渡る。踏みあとを辿り堰堤の先でまた対岸に渡ると③「ナベワリ」のペンキマークがある。更に進むと④木の古い標識がでてきた。このあと木や枝に「↑の赤ペンキ」、「黄テープ」などが10m~20mおきに付けられているので見落とさないように注意したい。杉林の中を次第に高度をあげてしばらく登ると突然左側が開け展望がよくなる。ここが見晴台のようで塔ノ岳の小屋がよく見える。このあたりから広葉樹が多くなり遠くに紅葉している木も見かけるようになる。更に尾根が狭くなりほとんど迷う心配がなくなりペンキマークも少なくなる。オガラ沢のルートと合流し鞍部から急斜面を登るようになる。
鍋割山山頂直下から同角ノ頭(1,491m)を望む。右端は檜洞丸
次第に木立が開けてきて振り返ると木々の間に蛭ヶ岳方面も見え隠れする。更に登ると同角ノ頭の尖った峰や檜洞丸のどっしりした山容も見える。遠くから人声がしてきて、そして人影が見えてきて鍋割山山頂に到着した。(マイナールートの概要終わり)今日は金曜日なのに何故か賑やかで若い登山者が多くいた。ここの名物の鍋焼きうどんを食べている人が7~8人もいて山小屋は結構繁盛していた。ベンチに座りインスタントコーヒーを飲み10分ほど休憩してから下山にかかった。日当たりが良い下山道には赤い実をつけた木々や足元にはリンドウが咲き登山道もよく整備されている。気持ちのよい下りで後沢乗越に到着する。途中、二俣を経て道連れの人と話をしながら林道を歩く。おかげで長い林道も短いような感じで大倉バス停に到着した。大倉では既にバスが到着していてタイミングよくこのバスに乗ることができた。
玄倉~ユーシン~熊木沢出合~オガラ沢出合~鍋割山~大倉のコース断面図
コースタイム 歩行7時間30分 距離22.02km 累積標高1,453m -1,500m
小田急線新松田駅(バス)~玄倉8:08→9:05第一号隧道→9:20新青崩隧道→10:40ユーシンロッジ10:50→11:23熊木沢出合(河原で休憩)11:38→オガラ沢出合→12:35見晴台→13:30鍋割山13:40→14:27後沢乗越→14:45二俣→16:15大倉(バス)~渋沢駅
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