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富士山・御殿場口新五合目~双子山~御殿庭(2,170m)~幕岩

平成24年(2012)10月13日(土)6名
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御殿庭上の第三火口を彩るオンタデの草紅葉
御殿場口新五合目~双子山~御殿庭上~一合五勺~新五合目のGPS軌跡
先月の9月に宝永山に登ったときの途中、御殿庭(ごてんにわ)のカラマツ林や火口に生える島状のオンタデやイタドリを見て、黄葉や草紅葉の頃にもう一度来てみたいと思っていた。そして今日、御殿場駅からの御殿場口新五合目行きのバスは、前回同様にそれほど混んではなく、我々のグループを含めても十数名程度であった。
登り始めに前方に宝永山(左)と富士山(右)を見る。しかしこのあと雲が湧いてくる。
登りはじめは素晴らしい天気で宝永山と富士山がくっきりと見える。イタドリやオンタデの植物が島状(パッチ)に点在していて草紅葉になっている。この草紅葉が黒い火山礫や火山灰に映えて鮮やかです。ちなみに砂礫が直径2mm~ 64 mmのものを火山礫、直径2mm未満のものは、火山灰と呼ばれるそうです。登山道は左右二つの双子山の間を緩やかに登っていく。しかし富士山の下に次第に雲が湧き始めてきて大きくなる。やがて富士山は雲の中に隠れてしまった。
草紅葉がきれいな双子山(1,804m)
愛鷹連峰、箱根、丹沢、道志の山々の展望がよい双子山山頂
双子下の標識から双子山山頂まで10分足らずの緩やかな登りだ。山頂には鳥居があり始祖と刻まれた石碑が置かれている。ここからの展望は、愛鷹連峰・箱根・丹沢・道志の山々と山中湖が見渡せたが、あいにく富士山と宝永山は雲に隠れていた。
双子山山頂より二ッ塚上塚(1,929m)を見る
この双子山は二ッ塚とも呼ばれ、北側の高い方を上双子山(二ッ塚上塚)標高1,929m、南側の低いほうを下双子山(二ッ塚下塚)標高1,804m、というそうです。国土地理院の地形図では二つの山を総称して二ッ塚となっている。また昭文社・富士山では高い方を二ッ塚、低い方が双子山と表記されている。なんともややこしい事だ。
歩いていくとこんなカラマツ林の風景が出てくる
双子山を降りて御殿庭を目指して歩いていくと左手方向にカラマツ林が俯瞰できる。標識のある四辻、三辻、小天狗塚を過ぎるとやがて樹林帯の登りとなる。ここでどう勘違いしたか御殿庭の方向へ左折してしまった。(標識がちょっと不親切、「御殿庭下」と表記してあれば間違えなかった)。樹林の中をくぐり抜けるようにして辿りついたところは御殿庭下であった。当初予定は御殿庭上から御殿庭中を経由して御殿庭下へ来る予定であった。さいわい時間のゆとりもあるので御殿庭中から御殿庭上へ行くことにする。御殿庭下から御殿庭中までは樹林帯のやや急な登りが連続する。
霧の御殿庭上に近づくと草紅葉が出てきた
登るにつれガスが出てきて御殿庭中に到着した。今までの樹林帯は終わり砂礫と岩礫地帯に変わった。そのまま登っていくと直ぐに御殿庭上であった。御殿庭上は樹林帯と砂礫帯との境目だった。ここから上は第三火口の縁を通って宝永山へ向かう道が付けられている。ここで昼の休憩をとっていると、宝永山方面から子供達の列が霧の中から降りてくるのがみえる。休憩を終え急な樹林帯を下る。このあたりのカラマツは樹高が低くまた瑞々しい感じがします。一部黄色くなっているものもありますが黄葉には10日から2週間程度早いようです。ちなみに御殿庭の由来は御殿にある庭のように整った木々が多いことによるようです。また御殿場の地名の由来は徳川家康が使う御殿の造営が行われたことによります。きっと御殿庭もこの御殿からきているのでしょうね。やがて先ほど間違った御殿庭入口を経て御殿庭下へと到着した。結局ぐるりと一周したことになる。
上空は雲に覆われていたが薄日が差すと草紅葉も鮮やかになる
御殿庭の樹林の下にはサルオガセの一種と思われる地衣類がたくさん生えていた
御殿庭下から一合五勺(上り)までは割りと緩やかな下りで、林床にはサルオガセやコケ類が多く変化に富んでいる。また地盤が弱いせいか倒木も多く見られた。
一合五勺(上り)から幕岩下の一合五勺(下り)までは標高1,620mくらいで起伏がほとんどない歩きやすい平坦な歩道です。途中でキノコ狩りの女性が休んでいるのに出会う。声を掛けると籠の中のキノコを見せてくれた。
幕岩の下にある溶岩が流れ出したような岩
一合五勺(下り)から登りになり途中から幕岩への急な下りになる。階段などが良く整備されている。下りきったところが幕岩で小さな谷のような砂礫地帯であった。
幕岩は噴火のとき溶岩が火山灰や砂礫をはさんで出来た溶岩の壁で、岩が幕のように連なっていることからその名が付けられたようです。岩の割れ目には小さな木や草が生えていました。そしてこの幕岩の下には溶岩が流れ出て固まったような岩がありました。なにか生き物にも似ている感じがして、みんなでカエルに似ているとかオオサンショウウオに似ているなどと勝手に言っています。幕岩から再び樹林帯の歩道となります。時々演習中の砲撃の音が間近に聞こえます。40分ほど歩いたところで突然樹林帯が切れ砂礫地帯となりました。今は雲も取れ富士山が薄青く霞んで見えます。ここから砂走りのようにして10分も下れば御殿場口新五合目でした。
御殿場口新五合目~双子山~御殿庭上~一合五勺~新五合目のコース断面図
コースタイム 歩行6時間 距離14.24km 累積標高±1,054m
JR御殿場線御殿場駅(バス)~御殿場口新五合目9:05→9:52双子下→10:16四辻→10:45小天狗塚→御殿庭下→11:55御殿庭上12:35→13:15御殿庭下→14:00一合五勺→14:50幕岩15:00→15:55御殿場口新五合目(バス)~御殿場駅
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