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奥多摩・天祖山(1723m)

平成21年(2009)5月27日(水)2名
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新緑のカラマツ林(唐松平にて)
奥多摩の主要な山はほとんど登った中でただ一つ行っていない山が天祖山だ。
天祖山は奥多摩の山の中ではあまり登られていない山のようです。その理由の一つとして他の山とつなげて縦走するには日帰りは無理だからです。天祖山を越えて水松山(あららぎ山)から酉谷山~日原鍾乳洞のコースは10時間余、水松山から長沢山~芋ノ木ドッケ~大ダワ~日原鍾乳洞のコースは12時間余もかかる。従って日帰りではどうしてもピストン登山となってしまう。また登山口からの急登や展望が得られないことも不人気の理由の一つだろう。昔からの信仰の山であり原生林の静寂峰ということや、失敗山日記(初めてのビバーク、熊 in 奥多摩 天祖山)の体験記を見るにつけ何時かは行って見たいと思っていた。
日原川対岸の岩壁 コガクウツギ(小額空木)
日原鍾乳洞行き奥多摩駅8:10発のバスは平日にもかかわらず結構混んでいて立っている人もいる位です。乗客は全て登山者ですが、川乗橋でほとんどが降りてしまいます。人気の川苔山へ行く人がほとんどなのでしょう。次の東日原、中日原で数組が降りました。こちらは三ツドッケか鷹ノ巣山でしょうか。終点の日原鍾乳洞で降りたのはわずか3人でした。しかも天祖山方面へ行く人はわれわれ以外いません。そのまま橋を渡り突き当りを左に曲がります。ほとんど車が通らない日原川沿いの林道を進んでいくと次々に対岸に岩場が現れます。くすんだような新緑が岩肌を彩っているのを眺めながら八丁橋に着きます。登山口は八丁橋を50mほど行った右側にあり道標も立っています。登山口周辺にはコガクウツギなど白い花が咲いていました。
フタリシズカ(二人静) 天祖山雨量局のロボット雨量計
のっけからの急登です。林床にワラビの生長したシダが一面に生えているところがありました。急登が続き汗が滴り落ちます。傾斜が一段落して開けた尾根に出るとロボット雨量計が設置されていました。ここから直ぐのところに大日大神がありますが神社とは名ばかりの廃墟のような建物です。
見事な広葉樹林帯の大木 クワガタソウ(鍬形草)種が兜の鍬形に似る
山道は自然林の緑一色の中を登って行きます。途中でカラマツ林の新緑が綺麗なところがありました。ここが唐松平なのでしょうか。さらに進んでいくとクワガタソウが沢山咲いています。あまり目立たない花ですが、ほかに花がなかっただけに目立ちます。途中年配の登山者が一人休憩していました。行き先など話しを交わして、こちらが先に行きます。同様にピストン登山のようです。
ギンラン(銀蘭) ワチガイソウ(輪違草)
頂上付近の平らなところに天祖神社の社務所があります。8月上旬の祭礼には信者が宿泊するようですが今は閉鎖されています。西側のほうは少し開けていますが、展望は雲のため微かに見える程度でした。この直ぐ上に天祖神社があります。一周してから元の平らな所に戻りここで昼食をとります。上の方で霧が流れじっとしていると寒くなってきます。時間もたっぷり有るので、のんびり下ることにします。もう一人の中年登山者が登ってきて、座ってバーナーを組み立てています。今日は一人も出会わないだろうと思っていたのに二人も出会うとは以外でした。
まだ蕾ですがウツギ(空木)のようです ハイノキ(灰の木)灰を染色の材料に用いる
概して花の少ない山ですが、途中の岩場があるところではウツギやハイノキの花が咲いていました。白い花が多いです。
ハイノキの花(拡大) マルバウツギ(丸葉空木)
日原川対岸100m先の岩壁に見た蜂の巣 奥多摩駅近くのうどん屋平蔵の天ぷらとうどん
登山口から林道を歩いていくと日原川対岸100mほど先の岩壁に何やら妙な物体が付いています。ズームで撮影して拡大してみるとどうやら蜂の巣のようです。巣の右下の白い部分に蜂らしいものが3~4個見受けられます。これは間違いなく蜂の巣ですね。距離からして巣の大きさは幅20cmはありそうです。林道を歩いていると車が止まって「乗って行きませんか」と声がかかりました。頂上付近で話しをした年配の登山者です。ご好意に甘えて奥多摩駅まで乗せていってもらうことにしました。聞けば退職して毎日が休みのようです。混む週末は避けて平日に車を利用して山登りをしているようです。今年の夏は東北の方へ3週間ほど行くそうです。それにしても3週間とは長い山たびだと感心しました。奥多摩駅前で降ろしてもらい、ご好意に感謝して見送りました。
1時間半ほど早く到着したので近くの蕎麦屋かうどん屋へ行くことにしました。奥多摩駅からバスが日原へ行く道を行きます。氷川大橋を渡ったすぐの所の眼下に手打ちうどん平蔵の看板が・・・。すんご~く急な鉄階段を注意して下ります。ここで遭難したら大変だ~。天ぷら付きざるうどん(¥1,080円)を頼みました。うどんの味はまずまずでしたが、天ぷらのな~んと多いことか!これでこの値段は安いかも~。
登ってみて判りましたが天祖山は普通の山でした。天祖山は展望が得られないのが難ですが、ほとんどが広葉樹の自然林です。新緑や紅葉の時期には素晴らしいと思います。実際に登ってみて新緑は心に沁みるような感じで良かったです。急登はありますが危険なところや迷うようなところは特に有りません。標高差1100m(日原鍾乳洞~天祖山)とややハードコースですがその割りに登りやすい山に感じました。ただ登る人が少ないだけに、晩秋などは落ち葉で道が不明瞭になることは考えられます。
緑の広葉樹林帯に一際目立つヤマツツジ(山躑躅)
コースタイム 歩行5時間30分
JR奥多摩駅(バス)~8:40日原鍾乳洞→9:10八丁橋→10:05雨量計→11:45天祖山12:25→13:45雨量計→14:30登山口→林道(天祖山で会った登山者の車に同乗)~15:20JR奥多摩駅
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