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鹿島槍ヶ岳(2890m)~五龍岳

平成20年(2008)8月7日~8日(金)
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20年8月7日(木)、3日目:今日は行程が長いので朝早くからの出立となる。3時半に起床し、4時15分にヘッドランプを付けて扇沢ロッジを出発する。柏原新道はよく整備されているが、ちょっと歩きづらい石畳の道を行く。ケルンの置かれた地点では赤沢岳、針ノ木岳の山々や種池山荘が眺められる。水平道とついた看板のあるところは文字通り平らな山道だ。落石のある 残雪の沢を過ぎる。花の咲く明るい斜面を登れば赤い屋根の種池山荘前だ。
鹿島槍ヶ岳(2,889m)
冷池キャンプ場より剱岳
種池山荘からはピラミッド型の爺ヶ岳のジグザグの登山道が見える。扇沢から登りっぱなしの足に は爺ヶ岳の登りも応える。しかし鹿島槍ヶ岳の雄姿に励まされ頂上に到着する。ここからは緩やかな起伏の尾根歩きとなる。まさに山々を眺めながらの稜線漫歩とはこのこと か。赤岩尾根の崩壊地を眺め、冷池山荘でお茶を購入する。冷池キャンプ場前からは昨日登った剱岳がよく見える。お花畑を眺めながら布引山に着く。鹿島槍ヶ岳へ登ってい く人の姿が小さく見える。鹿島槍ヶ岳へは岩屑を撒いたような道が延々と続く。頂上では携帯電話で登頂の報告をしている男女がいた。
八峰キレットのチシマギキョウ
キレット小屋から剱岳と夕日の落ちる毛勝三山
北峰へは一転して険しい岩の下降路と なる。北峰を往復してからキレット小屋へと向かう。○印と→印を目当てに岩場の登山道をたどる。八峰キレットで初めて鎖場が出てくる。急な岩壁や深く切れ落ちた谷を見 ながら通過する。ようやくキレット小屋の屋根が見えてきてほっとする。山小屋で夕日を見るのは久し振りだ。夕日が剱岳の隣の毛勝三山に落ちていく。山小屋の窓から星を 見ながら眠りにつく。
コースタイム 3日目歩行11時間
8月7日:扇沢ロッジ4:15→4:30柏原新道入口→5:40ケルン→6:50水平道→7:45種池山荘→8:45爺ヶ岳→10:25冷池山荘→11:50布引山→12:55鹿島槍ヶ岳→14:00北峰→15:55キレット小屋(泊)
20年8月8日(金)、4日目
キレット小屋から朝焼けの剱岳
五龍岳山頂より鹿島槍ヶ岳南峰と穂高・槍ヶ岳(奥)
今朝は昨日に引き続きいい天気だ。キレット小屋前から見える剱岳に朝日が射し始め登りだす。最初から岩場の連続だ。口ノ沢のコルまで一旦下りきる。ここから登 りに転じて北尾根ノ頭に到着する。五龍方面からのすれ違う人や団体も多く待機に時間を費やす。目の上に聳える五龍岳の昇りは急な傾斜の道が連続する。岩場は3点確保し ながら慎重に登る。
五龍岳山頂より唐松岳(手前)と白馬岳方面
遠見尾根を彩るミヤマアズマギク
五龍岳頂上は360度遮るもののない絶景だ。双耳峰の鹿島槍ヶ岳、その奥に見える穂高・槍ヶ岳連峰、立山・剱岳や唐松岳と白馬岳の山々などが一望のもとだ 。充分眺めを楽しんでから下りに向かう。続々と登ってくる人の多くはザックなしだ。五龍山荘でお茶を購入し、遠見尾根を目指す。降りてきた五龍岳が荒々しい 姿を見せている。西遠見山、大遠見山に標識はなく、中遠見山と小遠見山を経由してアルプス平に到着する。アルプス平からゴンドラリフトで遠見に到着。遠見ではゆっくり と風呂で汗を流してビールを飲んだ。
コースタイム 4日目歩行8時間10分
8月8日:キレット小屋5:00→6:40北尾根の頭→9:55五龍岳10:20→白岳→大遠見山→12:35中遠見山→小遠見山→13:55アルプス平~遠見(入浴)~神城、
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